引越しが決まり、いよいよ準備を始めようかと計画している人もいるかと思います。準備を進めるなかで、引越し業者への予約も必要になります。
ただ、どのタイミングで予約すれば良いのでしょうか?
単身引越しの場合は、1ヵ月ほど前になったら予約を取りましょう。業者がすぐに決まらないことも考えられるため、早めに取りかかることをおすすめします。遅くとも2週間前までには、どこの業者に依頼するのか決めるべきです。
引越しの予約時期には、これといって決りはありません。しかし、タイミングによっては損得が分れることになります。ですから、「いつ予約するか」というのは意外と重要です。
ここでは、引越し予約のタイミングに重点をおいて解説します。スムーズに、そしてお得に引越しをしたい人は、ぜひ参考にしてください。
引越し予約はいつからできる?
そもそも、引越しの予約はいつから受け付けてくれるのでしょうか。
引越し会社のホームページを見ると、予約が取れる時期については、以下のように書かれています。
【引越し予約の受付時期】
引越し会社 | 予約可能な時期 |
アート引越センター | 約3ヵ月前から |
サカイ引越センター | 約2ヵ月前から |
日本通運 | 約2ヵ月前から |
ここで紹介したのは一部の業者ですが、引越しの予約は「2~3ヵ月ほど前」から受付してくれるのが一般的です。
引越し予約のベストなタイミング
それでは、いつ予約するのがベストなのでしょうか。
結論を言うと、単身引越しの場合、予約するタイミングは「2週間~1ヵ月前」が目安になります。
予約が早すぎてもNG?
準備は早いに越したことはありませんが、予約は新居が決まってからにしましょう。そうしないと、正確な料金が分からないからです。
したがって、新居が決まった段階で、引越し業者に見積もりを依頼しましょう。
ただ、あまりにも早く予約しても、スケジュールが変わる可能性もあります。そうなると、予約を変更したり、場合によっては、業者を探し直さなければいけなくなったりすることもあり、何かと面倒です。
予約時期は「2週間~1ヵ月前」が目安
このようなリスクを考えると、引越しの予約は「1ヵ月ほど前」がベストです。この時期であれば、予定がある程度はっきりしてきますし、準備も余裕をもって進められます。
ただ、引越し先やスケジュールがなかなか決まらないこともあるかと思います。その場合は、詳細が決まっていなくても良いので、遅くとも「2週間前」までには業者を押さえておいてください。そうすれば、「直前になっても業者が見つからない」というトラブルは避けられるので安心です。
早めの予約が得をする4つの理由
実は、早めに引越しの予約をすると、さまざまなメリットがあります。ここでは、早期予約のメリットについて説明します。
希望する日程、時間帯の予約が取りやすくなる
予約が早ければ、希望するスケジュールを押さえやすいです。しかし、遅れると予約が埋まってしまい、希望どおりのスケジュールで引越しができないことも十分に考えられます。
したがって、希望の日程や時間帯を押さえるには、早めの予約が肝心です。
引越し料金が安くなる
早めに予約をしてもらうと、業者にとってもメリットがあります。なぜなら、トラックや作業員を早めに手配できるため、無理なく段取りが組めるからです。
そのため、予約を早くしてくれた人に対しては、値引き交渉などにもスムーズに対応しくれる傾向があります。
荷造りが早く始められる
早く予約することは、荷造りにおいてもメリットがあります。なぜなら、ほとんどの引越し業者は、契約者に無料でダンボールを提供しているからです。
つまり、引越し業者を早く決めることで、余裕をもって荷造りを始めることができるのです。準備をスムーズに進めるためには、早めの予約を心がけましょう。
早期予約の割引キャンペーンを受けられる
業者によっては、早く予約をすると割引してくれるところもあります。業者側からすると、早めに予約を埋めて、売上を確保するのが狙いです。
したがって、引越し料金をできるだけ安くすることを考えると、早めに予約するのが一つのポイントになります。
引越し2日前までなら予約はキャンセル可能
このように、早めに引越しの予約を取ることで、さまざまなメリットがあります。
しかし、予定が変わる可能性がある場合、「早めに予約しても大丈夫かなぁ・・・」と心配になる人もいるかと思います。
そこで、引越しのキャンセルルールについて理解しておきましょう。
国土交通省は、「標準引越運送約款」という引越しの基本的なルールを定めています。これによると、引越しのキャンセル料については、以下のようなルールになっています。
【引越しのキャンセル料と期日】
キャンセルの期日 | キャンセル料の基準 |
引越し前日 | 引越し料金の10%以内 |
引越し当日 | 引越し料金の20%以内 |
キャンセル料が発生するのは、引越しの「前日」と「当日」のみです。したがって、引越しの2日前までであれば、キャンセル料は発生しません。
ですから、もし予定が変わる可能性があったとしても、予約を変更することは十分に可能です。場合によっては、その業者をキャンセルすることもできます。
気をつけたいのは、予約が遅れることで料金が高くなったり、希望の日程を押さえられなかったりすることです。このようなリスクを抱えるよりは、早めに予約をしておき、変更があったときはその都度調整したほうが賢いです。
認可を受けている引越し業者であれば、ほとんどが上記のキャンセルルールを採用しています。ですから、もし予約を変更したい場合は、「2日前」の期日に気をつけておけば大丈夫です。
無料ダンボールを受け取っていた場合、その業者をキャンセルすると、ダンボール代は実費負担になります。
ですから、その業者を利用するのが確実に決まってから、無料ダンボールをもらうようにしましょう。
引越し予約が直前になると損をする3つの理由
ここまでの説明で、早期予約のメリットについて理解できたかと思います。それでは反対に、引越し予約が遅くなってしまった場合のデメリットについても紹介します。
希望する日程や時間帯で予約が取れない(予約すら取れない)
最大のリスクは、希望するスケジュールを押さえられないことです。
今住んでいるところが賃貸の場合、そこの退去日に合わせて引越しをすることになるはずです。しかし、そのタイミングで引越しの予約が取れないと、退去日を引き延ばすか、逆に早めなければいけなくなります。
そうなると、新居の入居予定日とスケジュールが合わなくなり、家賃やホテル代など、余計な費用がかかってしまうことになります。
引越し料金が高くなる
引越しの予約がギリギリになると、「早く業者を見つけなくては!」というユーザーの気持ちを逆手に取られ、割高な料金を提示されるケースが良くあります。
しかし、引越し日が迫っていますから、他社の料金と比べている余裕もありません。そのため、多少割高なのにも気づかず、引越しを予約してしまうというのがオチです。
荷造りが間に合わない
予約するのが遅くなると、それだけダンボールが手に入るタイミングもギリギリになってしまいます。荷造りも急いですることになるため、気持ち的にも余裕がなくなります。場合によっては、荷造りが引越しまでに間に合わないことも考えられます。
このように、引越しの予約が遅くなってしまっただけで、意外と大きなリスクを背負うことになります。ですから、引越しの「2週間~1ヵ月前」を目安に、予約は早めに取るようにしましょう。
繁忙期(3月~4月)の引越しは早期予約が吉
ところが、引越しシーズンの3~4月ともなると、1ヵ月前でも予約が取れないことがあります。とくに「3月末~4月上旬」の時期は予約がかなり集中するため、引越し業者を押さえるのも一苦労です。
8~10月、年末も、人事異動などで引越しをする人が多くなるため、予約が集中しやすい時期になります。
この時期に引越しを検討している人は、さらに「早めの予約」を心がけるようにしてください。仕事などの都合があっても、引越しが間に合わないのでは元も子もありません。
予約状況に空きがない場合の対処方法
しかし、繁忙期ともなると、引越し業者に問い合わせてみても、予約が埋まっているケースがあります。その場合でも、とくにかく予約が空いている業者が見つかるまで、何社もコンタクトを取ることになります。
ただ、引越し準備の忙しいなか、この作業をするのは大変です。
予約が空いている引越し業者はどう探す?
そのようなときは、「一括見積もりサービス」が便利です。
一括見積もりサービスを申し込む際、希望する日程を入力すれば、全国の引越し業者のなかから対応できるところが自動でピックアップされます。つまり、予約が空いている業者がスグに見つかるのです。
ピックアップされた各社からカンタンに見積もりを集められるので、料金などの条件を比較するのにも有効です。
一括見積もりサービスは無料です。予約が取れる業者を効率よく選ぶには、非常に役立つサービスだと思います。
引越しは2週間〜1ヶ月前の早期予約がベスト
ここまで、引越しの予約時期について解説してきました。
引越し予約は、早いに越したことはありません。なぜなら、早めに予約をすることで、以下のメリットがあるからです。
引越しの早期予約のメリット
- 希望する日程、時間帯の予約が取りやすくなる
- 引越し料金が安くなる
- 荷造りが早く始められる
- 早期予約の割引キャンペーンを受けられる
余裕をもって準備を進めるには、引越しの1ヵ月ほど前に予約するのが良いです。
ただ、新居やスケジュールがはっきり決まっていないことも考えられます。
その場合は、遅くとも2週間前までには予約するようにしてください。
とはいえ、「予約が取れれば、どこの業者でもいい」というわけではありません。
業者によって料金やサービス内容は大きく異なるので、必ず比較したうえで依頼先を選ぶようにしましょう。