引越しの準備は計画的に進めたいところですが、急な引越しともなると、そうは言ってられません。その際、引越し業者を探すのはもちろんですが、電気についても忘れずに手続きする必要があります。
手続きの方法は、電話やインターネット、FAXがあります。ただし、急な引越しの場合は、電話が一番確実です。なぜなら、インターネットやFAXですと、引越し直前の手続きに対応していないからです。
とにかく即日に引越しをするときは、早めに電気の移転手続きをすることが重要です。そこでこのページでは、引越しの際に必要となる「電気の停止」と「電気の開始」について解説します。
急な引越しで慌てているところかと思いますが、やることを整理しながら準備を進めていきましょう。
カスタマーセンターに直接電話するのが確実
電気やガス、水道などのライフラインの手続きは、引越しの1~2週間前にやるのが一般的です。しかし、急な事情ですぐに引っ越さなければいけない場合は、準備にそこまでの時間をかけることはできません。
それでは、急な引越しの場合、電気の手続きは即日でも対応してもらえるのでしょうか。
結論から言うと、その日のうちに手続きを済ませることは可能です。
即日引越しの場合は、電話で手続きをしよう!
ただし、インターネットやFAXからの手続きは、原則として「2営業日前まで」しか受け付けてもらえません。
したがって、急な引越しのときは、各電力会社のカスタマーセンターに電話をして手続きするようにしてください。そのほうが確実ですし、対応も早いです。
具体的にやることは、「旧居の停止手続き」と「新居の開始手続き」の2つです。
ここからは、それぞれの手続きについて詳しく説明します。
旧居での電気解約・停止手続きについて
電気について、まずやることは「旧居の解約・停止」の手続きです。
カスマターセンターに電話をすれば、すぐに手続きは終わります。その際、検針票を用意しておくと、お客様番号をすぐに確認できるのでスムーズです。
なお、旧居と新居で電力会社が変わらない場合は、その電話で「新居の開始手続き」もいっしょに行うことができます。新居の住所を伝えれば、オペレーターが案内してくれるはずです。
電気を止めるのを忘れても、引越し後に停止手続きは可能
ただ、慌てていて、電気を止めるのを忘れてしまうこともあるかと思います。
そのような場合でも心配することはありません。電気の停止手続きは「引越し後」でも可能です。
しかし、電気を使用していなくても、基本料金は日を追うごとに加算されます。ですから、気づいた時点で、すぐに停止の依頼をしましょう。
新居の電気開始手続きについて
電気の停止手続きよりも重要なのが「開始の手続き」です。これをしないと、「新居で電気が使えない」なんて事態になってしまいます。ですから、停止の手続きと同様、すぐに電気の開始手続きも進めてください。
なお、開始の手続きを行う際も、カスタマーセンターに直接電話するのがベストです。そのほうが早く対応してもらえるからです。
新居と旧居の電力会社が変わらない場合は、停止と開始の手続きは同時に行える
前述のとおり、引越し先の住所によっては、新居と旧居で電力会社が変わらないこともあります。その場合は、「停止」と同時に「開始」の手続きもいっしょに行ってください。その際、オペレーターから案内があるはずですから、それに従えば大丈夫です。
新居と旧居の電力会社が変わる場合は、停止と開始の手続きを別々に行う
ただし、引っ越す地域によっては、新居と旧居で電力会社が変わることもあります。
その場合は、まず「旧居の電力会社」に連絡をして解約をします。その後、「新居の電力会社」に電話をして、開始の依頼をしましょう。手続きを別々に行う必要はありますが、とくに難しいことはありません。
カスタマーセンターが対応していない時間帯や曜日に注意!
電力会社に電話をするときに注意しておきたいのが、カスタマーセンターの「受付時間」です。
電力会社によっては受付時間が「日中」だけに制限されており、夜間や休日は対応していないケースもあります。また、24時間の受付体制をとっている電力会社でも、時間帯や曜日によっては、電話が非常につながりにくいことがあります。
このように、カスタマーセンターの受付時間でないと、電話をしても開始の手続きができない可能性もあります。ですから、カスタマーセンターの受付時間を調べておくことも大切です。
ただ、即日の引越しですから、「できるだけ早く」というのが基本です。まずは問い合わせをしてみて、少しでも早く手続きを済ませておきましょう。
開始手続きを忘れても新居の電気は使える?
過去の引越しで、「電気開始の連絡を忘れていたけど、電気は使えた」という経験をしている人もいるかと思います。
新居が従来型の電気メーターの場合は、開始の連絡を忘れても電気は使える
確かに、「従来型の電気メーター」であれば、ブレーカーのスイッチを入れることで、電気はすぐに使えます。ですから、万が一、開始の手続きを忘れていても、新居で電気に困ることはないと思います。
新居がスマートメーターの場合は、開始の連絡をしないと電気は使えない
しかし、電力の自由化(さまざまな会社から電気が購入できること)にともない、「スマートメーター」の導入が進んでいます。
なぜなら、スマートメーターの場合、電力会社が遠隔操作をして「電力の供給」を行っているからです。そのため、従来型のように、「ブレーカーを入れただけでは電気が使えるようになった」ということはあり得ません。
このように、メーターのタイプによっては、手続きを忘れると「新居で電気が使えない」という事態になり、非常に不便な思いをすることになります。ですから、「あとで手続きすれば何とかなるか」と安易に考えず、引越し前に必ず「開始の手続き」をしましょう。
旧居の電気ブレーカーを落としてから退去しよう
たとえ即日の引越しでも、カスタマーセンターに電話をして受け付けてもらえれば、電気については問題ありません。その際、「旧居の停止」と「新居の開始」の2つの手続きが必要になりますから、忘れずに済ませてください。
なお、退去の際、「ブレーカーはどうするの?」と疑問を持つ人もいるかと思います。
ブレーカーは落として退去すればOKです。ただ、スイッチを切り忘れても、「停止の連絡」さえしておけば問題ありません。
まとめ
ここまでの説明で、電気の引越し手続きは即日でも対応してもらえることが理解できたかと思います。ただし、電力会社によってカスタマーセンターの受付時間が異なるため、少しでも早く対応することが肝心です。
急な引越しですから、ライフラインの手続きだけでなく、業者を探すのも大変かと思います。「即日引越しの業者探し」については、以下の記事に詳しくまとめています。急ぎの場合は、ぜひ参考にしてください。