引越しの荷物一時預かりはどこがいい?荷物の保管方法や利用条件を徹底比較

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引越しの際、退居と入居のタイミングがずれてしまい、荷物を一時的にどこかへ保管しなければいけないケースがあります。また、自宅を立て替えたりリフォームしたりする際、すべての家財を仮住まいに持っていかないケースも考えられます。この場合も、一部の家財をどこかに保管しておく必要があります。

このように、荷物や家財を置いておく場所が一時的になくなってしまう場合、どこで保管すれば良いのでしょうか。

引越し業者では、このようなニーズに対応できるよう「荷物一時預かりサービス」を提供しています。このサービスを利用すれば、引越しやリフォームなどの都合で「荷物の置き場所」に困ったときでも、一時的に預けておくことができます。

ただし、引越し業者によってはサービスを扱っていないところもあります。また、「利用条件」や「保管方法」もそれぞれ異なるため、その違いをしっかり確認しておく必要があります。

そこでこのページでは、荷物一時預かりサービスについて詳しく説明します。

目次

荷物一時預かりサービスはどんな時に利用する?

一時預かりサービスとは

一時預かりサービスとは、「荷物を一時的に預けて、倉庫やトランクルームに保管してもらうサービスのこと」です。このサービスを提供しているのは、「引越し業者」または「トランクルーム専門業者」です。

引越しの荷物や家財を一時的に預ける必要があるのは、以下のようなケースが考えられます。

退居と入居のタイミングがずれる

本来であれば、退居日と入居日のタイミングを合わせるのがベストです。しかし、「あなたが引越したいタイミング」と「新居に今まで住んでいた人が退居するタイミング」が合わないことがあります。この場合、入居できるタイミングに退居日を合わせるのが普通ですが、引越しの時期を変更できないケースもあります。

このケースでは、搬出した荷物を入居日まで業者に保管してもらうことになります。このときに利用するのが「一時預かりサービス」です。

自宅の立て替えやリフォーム

自宅を建て替えたりリフォームしたりする場合、完成するまで仮住まいで暮らすことになります。その際、「すべての家財を仮住まいに持っていかずに、別の場所で保管したい」という人もいるはずです。このケースでも、一時預かりサービスを利用したり、トランクルームを借りたりする必要があります。

転勤先の新居が決まっていない

急な転勤で、新居が決まる前に引越しをするケースも考えられます。仕事の都合ですから、引越しのタイミングを遅らせるのは難しいと思います。このようなケースでは、新居が決まるまでは一時的にホテル暮らしをすることになります。その間は、荷物をどこかに保管しておく必要があります。

新居に設置できない大型家具がある

旧居で使っていた家具が新居に設置できないケースも考えられます。その家具をもう使わない場合は、リサイクルショップに買い取ってもらうか処分すれば問題ありません。しかし、「捨てるのはもったいない」という場合は、一時的な保管場所が必要になります。


このように、引越し際に「荷物を一時的に預かってほしい」というニーズは意外と多いです。

荷物・家財の保管場所となるトランクルームは3種類

荷物を業者に預けた場合、どのような場所で保管されるのでしょうか。

一般的には、荷物を保管する場所として、次の3つがあります。

トランクルームの種類

  • 国土交通省認定トランクルーム
  • レンタル収納スペース
  • コンテナ

保管場所によって管理体制や料金がそれぞれ異なります。まずは上記3つの保管場所の違いについて理解しておきましょう。

国土交通省認定トランクルーム

国土交通省認定トランクルームでは、国から認定を受けた業者が「一時預かりサービス」を提供して運営しています。国土交通省認定トランクルームには、以下のような特徴があります。

国土交通省認定トランクルームの特徴

  • 温度、湿度が一定に保たれている
  • ホコリが発生しにくい環境下で保管される
  • 防虫対策がされている
  • 磁力による影響を防いでくれる

国の認定トランクルームは、大きな倉庫にコンテナを置いているタイプが多いです。室内保管としては料金が安いです。そのため、国土交通省認定トランクルームは「長期保管」に向いています。

ただし、預けている荷物を自由に出し入れするときは「追加料金」が発生することがあります。ですから、頻繁に出し入れする物を預けるのには向いていません。

レンタル収納スペース

レンタル収納スペースは、自宅の物置き感覚で利用できる保管場所です。マンションやビルの空きスペースに間仕切りをした「トランクルーム」です。

ここの特徴は、空調管理やセキュリティがしっかりしていることです。また、自由に物の出し入れができるため、ユーザーにとって都合が良いです。

しかし、ビルなどの空きスペースということもあり、大型の家財を保管するのには向いていません。ですから、比較的出し入れしやすい物を保管するためのスペースとして考えておきましょう。借りるスペースの広さにもよりますが、保管場所としては料金が最も高くなります。

コンテナ

コンテナを空き地に置いて、トランクルームとして提供している業者があります。コンテナの特徴は、以下のとおりです。

ンテナ型トランクルームの特徴

  • 基本的には屋外の保管になる
  • カギは掛けるが防犯面で不安
  • 空調設備はついていない
  • デリケートな物の保管には向いていない
  • 長期保管するとホコリっぽくなる
  • 出し入れは自由

コンテナは、「屋外の物置き倉庫」感覚のトランクルームです。コンテナがあるのは屋外ですから、保管状態が良いとは言えません。管理はすべて自己責任になるため、利用するときはそのことを十分に理解しておきましょう。

ただ、車をコンテナに横付けできるため、「家財・荷物の搬入や搬出がしやすい」というメリットがあります。また、トランクルームのなかでは料金が一番安いため、デリケートな物でなければ長期保管することができます。


このように、どこの業者に預けるかによって、保管場所・管理方法・料金などが異なります。ですから、それらの違いをしっかり把握したうえで、依頼先を決めるようにしましょう。

荷物一時預かりサービスはどこに依頼する?

一時預かりサービスを依頼できるのは、「引越し業者」または「トランクルーム専門業者」のどちらかになります。

ただ、すべての引越し業者がサービスを提供しているわけではありません。ですから、引越し見積もりを取るときは、条件に「荷物の一時預かり」を加えておきましょう。

ここからは、「引越し業者を利用する場合」と「トランクルーム専門業者を利用する場合」を比較します。それぞれの特徴を理解しておけば、あなたの条件にあった保管方法が見つかるはずです。

引越し業者に荷物預かりを依頼するメリット・デメリット

荷物を引越し業者に預ける場合は、以下のようなメリットやデメリットがあります。

引越し業者に依頼する場合のメリット・デメリット

  • 引越しと一緒に依頼できるから手続きが楽
  • 梱包された状態で保管してもらえる
  • 自由に出し入れができない
  • 引越し業者によって利用できる条件が異なる
  • 預かり期間中に荷物を出し入れすると追加料金がかかる

引越し業者に依頼する場合は、「引越し」と「一時預かり」の手続きが同時に行えため、手間がかかりません。これが、引越し業者に依頼するときの最大のメリットです。

保管方法は業者によって異なるため、見積もりのときにしっかり確認しておきましょう。また、場合によっては利用できない業者もあるため、条件を確認したうえで依頼先を選びましょう。

引越し業者の荷物預かりサービスを利用するときの流れ

引越し業者が提供している「一時預かりサービス」を利用するときは、以下のような流れになります。

荷物一時預かりサービスの流れ

引越し前

  1. 引越し業者から見積もりを取る
  2. 依頼先を決定する
  3. 荷造り

引越し当日以降

  1. 家財の搬出
  2. 家財を保管庫へ輸送する
  3. 家財を保管する
  4. 家財を保管庫から搬出する
  5. 新居へ輸送する

預けたい荷物がある場合は、見積もりの際にその旨を伝えるようにしましょう。そうすれば、訪問見積もりのタイミングで、預けたい荷物の種類やサイズを営業マンに直接確認してもらえます。

しかし、預けたい荷物の確認が口頭になってしまうと、情報がきちんと伝わりにくいです。場合によっては、「荷物がトランクルームに入りきらない」「保管できない荷物だった」といったトラブルにつながる可能性があります。

したがって、荷物預かりサービスを利用するときは、必ず訪問見積もりを依頼するようにしましょう。荷物の搬入・搬出から輸送・保管に至るまでの作業はすべて引越し業者に任せられるので安心です。

引越し業者ごとに「荷物預かりサービス」の利用条件や料金を比較する

それでは、一時預かりサービスの内容について引越し業者ごとに確認しておきましょう。

日本通運
短期~長期の預かりに対応

ユーザーの都合に応じて預かってくれる

保管に適した梱包をして、国土交通省認定の優良トランクルームで預かってくれる

1ヵ月未満の保管は、輸送方法を調整しながらの預かりになる
ヤマトホームコンビニエンス
荷物の量に制限なし

保管期間は5ヵ月以内

「預ける量」ではなく「引越し時の総家財量」で料金が決まる
アート引越センター
搬入先と預かり期間が決まっていれば、家財を一時的に預けることができる

保管期間、入庫・出庫にかかる運搬作業、オプションサービスに応じて料金が決まる
アーク引越しセンター
オプションとして「荷物一時預かりサービス」を提供

トランクルームでの預かりになる
アリさんマークの引越社
提携している専門業者を紹介してもらえる

保管料はかかるが紹介料は無料
サカイ引越センター
自宅の新築・リフォームの場合のみ一時預かりをしてくれる

料金は預ける期間や荷物の量によって変わる

特殊な物は別途料金がかかる

一部の荷物は預かり中の出庫ができない

訪問見積もりが必要になる
カルガモ引越センター
1ヵ月限定で荷物を無料で預かってくれる

※ここに載せたのはあくまでも一例ですから、「これ以外の業者は一時預かりサービスを提供していない」というわけではありません。

※一時預かりを利用できる条件は業者ごとに異なります。ですから、どのようなケースでも預かってくれるとは限りません。

※料金や保管期間は引越し業者によって異なります。見積もり時に詳しく確認しておきましょう。

預かってもらえない物

以下で紹介するものは特殊な保管が必要になる場合があるため、引越業者に預かりを拒否される可能性があります。

毛皮製品、美術品、工芸品、ピアノ、自転車、オートバイ、現金、貴金属、発煙・引火性のある物など

これらは、保管中に劣化・破損・紛失などの危険性があるものです。預ける直前になって「預かりを拒否された」ということにならないよう、訪問見積もりで預ける荷物をしっかり確認してもらいましょう。

トランクルーム専門業者に依頼するメリット・デメリット

トランクルームは「物置き」として利用するのが一般的です。しかし、引越の際は、一時的な保管場所としても利用できます。

トランクルームは大きく分けて屋内と屋外の2つのタイプがあります。屋内タイプは、「国土交通省認定トランクルーム」もしくは「レンタル収納スペース」のどちらかになると思います。屋外タイプであれば、基本的に「コンテナ」での保管になります。

トランクルーム専門業者を利用するときのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

トランクルーム専門業者を利用する場合のメリット・デメリット

  • 荷物の出し入れが自由(追加料金が発生しない)
  • 長期保管に適している
  • セキュリティや管理体制がしっかりしているため、デリケートなものでも保管できる
  • 手続きに手間がかかる

トランクルーム専門業者のなかでも、「保管場所」「管理体制」「セキュリティ」「料金」などが異なります。預ける物によって適している保管方法は異なるため、それを理解した上で料金などを比較してみると良いです。

トランクルーム専門業者を利用するときの注意点

ただし、トランクルーム専門業者を利用する場合は、次のことを理解しておきましょう。

  • 契約時に手数料、保険料、敷金、礼金などがかかる
  • 解約する際にも、解約手数料やカギの交換費用を請求されることがある
  • 自分で荷物を搬入することになるため、荷物の量や種類によってはかなり手間がかかる

このように、トランクルーム専門業者に依頼するときは、引越しとは別に手続きや作業が必要になります。ですから、「引越し」と「荷物の預かり」を別々の業者に依頼するのは非常に面倒です。

「荷物の一時預かり」が必要な場合は、サービスを提供している引越し業者に依頼するのが一番スムーズで確実です。ですから、荷物一時預かりサービスを扱っている引越し業者に依頼することをオススメします。

どの引越し業者の「荷物一時預かりサービス」を利用するべき?

前述のように、荷物一時預かりサービスを扱っている大手引越し業者は、次のとおりです。

  • 日本通運
  • クロネコヤマト
  • アート引越センター
  • アーク引越センター
  • アリさんマークの引越社
  • サカイ引越センター
  • カルガモ引越センター

荷物一時預かりサービスを扱っているところはこれが全てではありませんが、有名どころですと上記7社が候補になります。

それでは、どこの業者に依頼するのが良いでしょうか。

引越し業者によって、荷物預かりサービスの利用条件や保管方法、料金などは異なります。ですから、まずは見積もりを取ったうえで、どこを利用するか検討するべきです。

とはいうものの、上記7社に1社ずつ問い合わせて、見積もりを依頼するのは非常に手間がかかります

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まとめ

ここまでの説明で、荷物の一時預かりサービスについて理解できたのではないでしょうか。

荷物を預けるには、「引越し業者」もしくは「トランクルーム専門業者」のどちらかに依頼をします。ただ、引越し業者を利用したほうが、手続きや引越し作業がスムーズです。

ですから、「荷物預かりサービス」を扱っている引越し業者に見積もりを依頼しましょう。

とはいうものの、引越し業者によって荷物預かりサービスの特徴や利用条件、料金などが異なります。ですから、複数社から見積もりを取り、良く検討することが重要です。

その際は、一括見積もりサービスを使って、各社から効率よく見積もりを集めましょう。料金やサービス内容をすぐに比較できるため、好条件の引越し業者が見つかるはずです。

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