家を立て替える際に、新居が完成するまで「家財を一時的に預かってほしい」という場合があります。そのときに便利なのが、「荷物の一時預かりサービス」です。
一時預かりサービスを取り扱っている引越し業者はいくつかありますが、日通もそのうちの一つです。日通の一時預かりサービスは、どのような特徴があるでしょうか。
日通の場合、家財の預かりを短期~長期間まで対応してくれます。また、国土交通省認定のトランクルームで管理されるため、安心して預けられます。ただ、他社に比べて料金相場は「やや高め」です。
このページでは、日通の「荷物一時預かりサービス」について詳しく解説します。また、荷物の預かり費用が安い業者の見つけ方についても後述します。
この記事のもくじ
引越しで荷物預かりが必要になるケース
引越しの際、荷物の一時保管が必要になることは意外と多いです。たとえば、以下のようなケースです。
家を立て替え・リフォームする場合
新居が完成するまでの数ヶ月間は、どこか別の仮住まい(賃貸)で暮らすことになります。荷物は一旦その仮住まいに移しますが、すべての家財が入りきらないことがあるかと思います。
そのような場合、仮住まいへ引っ越すタイミングで、家財の一部をそのまま業者に預けることになります。
引越し時期が差し迫っても新居が決まっていない場合
急な転勤などの場合、引っ越すまでに部屋探しが間に合わないケースもあります。しかし、仕事の都合による引越しなので、新居が決まるまで異動を先送りするのも難しいはずです。
そうなると、「とりあえず引っ越したけど、荷物の行き場所がない」なんてことになってしまいます。
このようなケースでも荷物預かりサービスが助かります。ひとまず荷物を引越し業者に預かってもらえるので、その間に部屋を探すことができます。
あなたが引っ越すタイミングになっても新居にまだ人が住んでいる場合
「退去予定が決まっている部屋」に引っ越す場合もあるかと思います。しかし、あなたが引っ越したいタイミングと、前の住人の退去時期が合わないケースもあります。
たとえば、あなたが3月31日に引っ越さなければいけなくても、新居に今まで住んでいた人の退去日が4月7日になっているような場合です。
このようなケースでは、前の住人が退去してハウスクリーニングが終わるまで、あなたは新居に入れません。
そこでも助かるのが荷物預かりサービスです。とりあえず3月31日には引っ越しますが、新居に入居できるまで荷物を預けておきます。その間の数日はホテルなどで生活し、前の住人が退去したら入居という流れになります。
このように、さまざまな事情で、家財をすぐに新居へ運び入れることができないケースがあります。そのような場合は、引越し業者に荷物を預かってもらうのが、引越しをするうえで一番効率的です。
日通の荷物預かりサービスは短期~長期の保管に対応可能
それでは、日通の「荷物一時預かりサービス」について説明していきます。
日通の場合は、こちらの都合に合せて、家財の保管を「短期~長期」で対応してくれます。
短期(1ヶ月未満)保管の場合
荷物を預けたい期間が短い場合は、輸送方法を調整しながら保管してもらうケースもあります。
たとえば、トラックで運べば翌日には着くような場所でも、1週間だけ荷物を預けたい事情があるとします。その場合、鉄道コンテナであえて時間をかけて輸送することで、保管料を安くすることが可能です。
長期(数ヶ月間)保管の場合
また、家の建て替えなどで、保管期間が数ヶ月にもおよぶケースがあります。そのような場合は、管理されたトランクルームで荷物を預かってもらうことになります。
このように、預かり期間や移転先によって、最も適している保管方法を提案してくれます。見積もりの際、良く相談したうえで、どのように荷物を保管してもらうか検討しましょう。
日通のトランクルームは国土交通省認定だから安心
(出典:https://www.nittsu.co.jp)
荷物の長期預かりを日通にお願いをする場合は、「国土交通省認定のトランクルーム」で保管してもらえます。その特徴は、以下のとおりです。
【国土交通省認定トランクルームの特徴】
- 家財に適した梱包をしたうえで保管してくれる
- 空調設備が整っているため、長期保管でも家財が傷まない
- セキュリティ体制もしっかりしているため、長期預けても安心
日通のトランクルームは空調やセキュリティ設備など、保管するための環境が整っているので、安心して荷物を預けることができます。
荷物一時預かりサービスを利用するときの注意点
ただし、日通のトランクルームを利用するときの注意点があります。
前述のとおり、日通のトランクルームは、空調やセキュリティが万全に管理された倉庫です。そのため、預けたものを頻繁に出し入れすることができません。
一応、事前に連絡をすれば、預けた荷物を途中で出すことも可能です。ただし、「出入庫料」や「配送料」がかかってしまいます。ですから、できるだけ保管期間に出し入れする必要のないものを預けるようにしてください。
貸しコンテナ(格安トランクルーム)で荷物を保管するデメリット
空き地を利用した「貸しコンテナ」をよく見かけますが、このような場所も荷物を一時的に置いておくのに使えます。このような格安トランクルームで荷物を保管すれば、費用は抑えられます。
しかし、貸しコンテナには、以下のようなデメリットがあります。
【貸しコンテナのデメリット】
- 自分で荷物を運び入れなければいけない
- 鍵や荷物の管理は自己責任
- 倉庫内は空調設備がないため、家財が傷みやすい
- 保管が長いと、家財にホコリがかぶる
貸しコンテナは、確かに「保管スペース」ではあります。ただ、誰かが管理してくれるわけではないため、セキュリティ面では不安があります。また、空調設備もないため、長期保管すると家財が傷んでしまう可能性が高いです。
ですから、たとえば、スキー・スノーボードセットや、ゴルフセット、冬用タイヤなど、保管状態をあまり気にしなくていいものであれば、貸しコンテナを利用するのも一つの方法です。
しかし、今後も使う家具などを保管したいときは、貸しコンテナは適していません。その場合は、日通など、管理設備が整ったトランクルームで保管してもらうことをオススメします。
日通「荷物一時預かりサービス」の料金相場は高め
日通のトランクルームであれば、安心して荷物を預けられます。
というのも、引越しの際に「荷物を一時的に預けたい」というニーズは意外と多いです。そのため、引越しサービスの一環として、「荷物の一時預かり」をオプションとして提供している引越し業者が多いのは、当然と言えるかもしれません。
しかし、同じサービスでも、保管方法や利用条件は業者によって異なります。サービス内容の違いは、以下の記事に詳しくまとめています。
さらに、荷物預かりサービスの料金も業者によって異なります。
以下では、サービスを取り扱っている有名会社のうち、5社の料金相場を比較してみましょう。
【荷物一時預かりサービスの料金相場を比較】※1ヶ月間
サカイ引越センター | 20,000円程度 |
アート引越センター | 15,000円程度 |
アリさんマークの引越社 | 15,000円程度 |
日通 | 25,000円程度 |
クロネコヤマト | 建替引越パックの料金に含まれる |
ここでの料金相場はあくまでも目安ですが、同じサービスでも業者によって料金にこれだけの差が生じます。このサービスを利用するときは、料金とサービス内容を必ず比較するようにしてください。
荷物預かりサービス込みの料金が安いのはどこ?
上記のとおり、荷物預かりサービスの料金だけでも、業者によって数千円の差が生じます。これが引越し料金の総額ともなると、数万円の違いが出るケースもあります。
とはいえ、自分で1社1社に問い合わせて見積もりを取るのは、正直なところ面倒です。
一括見積もりで料金をカンタン比較
そこで、オススメしたいのが「一括見積もりサービス」です。
一括見積もりサービスを使えば、全国から「荷物預かりサービス」を取り扱っている業者をカンタンに探せます。さらに、各社の料金やサービス内容をスグに比較できるので、業者選びに最適なサービスです。
また、気になる引越し業者からまとめて見積もりを取れるので、手間を考えても非常に便利です。
一括見積もりは無料のサービスなので、「業者選びで後悔したくない!」という人は、ぜひ活用してください。
まとめ ~日通の荷物預かりサービスの特徴と保管料金が安い引越し業者の探し方~
今回は、日通の「荷物一時預かりサービス」についての解説でした。
引越しのさまざまな事情で、「荷物を一時的に預けたい」というケースはあります。その場合は、「国土交通省認定トランクルーム」で保管してくれる日通は、有力な選択肢になるはずです。
ただ、ほかにもサービスを提供している引越し業者はありますし、料金にも差が生じます。ですから、一括見積もりサービスを使って、各社の料金やサービス内容を比較するのが鉄則です。