荷物が少ない一人暮らし向けの、日通「単身パック」。
気軽でお得なイメージの引越しプランですが、実際の料金が気になりますよね?
輸送距離にもよりますが、日通の単身パックの料金相場は、おおよそ2〜4万円です。
しかし、あくまでも荷物が少ない方向けのプランですから、荷物が多ければ料金が2倍3倍と高くなる可能性もあります。
ですから、単身パックだからといって絶対に安いとは断言できません。
そこで今回は、日通「単身パック」の料金相場と費用的なデメリットについてお伝えしてきたいと思います。
日通「単身パック」の料金相場
単身パックとは、専用ボックスに荷物を積んで輸送する引越しプランのことです。
日通の単身パックにはLサイズとSサイズの2種類があり、以下のとおり、それぞれ荷物量の目安があります。
一応、これが1ボックスあたりの荷物量です。
でも実際は、荷物の種類も大きさも人それぞれなので、ここまできれいに収めるのは難しいでしょう。
したがって、荷物が極端に少ない方でなければ、現実的には2ボックス、3ボックスでの引越しになる可能性が高いです。
では、ここから、日通単身パックの料金を具体的に見ていきましょう。
まず、単身パックS・Lの最安料金は、それぞれ以下のとおりです。
- Sサイズ:19,800円〜
- Lサイズ:22,000円〜
たとえボックス内にゆとりがあっても、あるいは近場の引越しでも、最低これだけの費用はかかることになります。
【早見表】単身パックの距離別料金
単身パックの料金を大きく左右するのは「輸送距離」です。
そこで、単身パック1ボックスあたりの料金を、距離の目安ごとに表でまとめてみました。
おおよそ該当する欄を参考にしてください。
日通「単身パック」料金早見表
※各欄の上段がSサイズの料金、下段がLサイズの料金になります。
北海道 | 東京 | 愛知 | 大阪 | 福岡 | |
北海道 | 1.9万円 | 4.2万円 | 4.5万円 | 4.8万円 | 5.7万円 |
2.2万円 | 5万円 | 5.3万円 | 5.7万円 | 6.8万円 | |
東京 | 4.2万円 | 1.9万円 | 2.6万円 | 2.8万円 | 3.8万円 |
5万円 | 2.2万円 | 3万円 | 3.4万円 | 4.7万円 | |
愛知 | 4.5万円 | 2.6万円 | 1.9万円 | 2.4万円 | 3.3万円 |
5.3万円 | 3万円 | 2.2万円 | 2.7万円 | 3.8万円 | |
大阪 | 4.8万円 | 2.8万円 | 2.4万円 | 1.9万円 | 2.9万円 |
5.7万円 | 3.4万円 | 2.7万円 | 2.2万円 | 3.5万円 | |
福岡 | 5.7万円 | 3.8万円 | 3.3万円 | 2.9万円 | 1.9万円 |
6.8万円 | 4.7万円 | 3.8万円 | 3.5万円 | 2.2万円 |
北海道↔福岡といった極端に遠い距離でなければ、おおよそ料金相場は2〜4万円程度になります。
ただし、上記の金額は、あくまで1ボックスあたりの料金です。
したがって、荷物量によっては2ボックス、3ボックスとなり、それに応じて料金も2倍、3倍となることは理解しておきましょう。
日通「単身パック」の割引は3種類
なお、日通の単身パックには、以下の3種類の割引があります。
種類 | 内容 |
---|---|
インターネット割引 | WEB申込みで引越し料金が2,200円引き。 |
複数ボックス割引 | 単身パック2つ以上の場合、1ボックスにつき1,100円割引。 |
開始時間おまかせ割引 | 作業開始時間をお任せで、1ボックスにつき1,100円割引。 |
単身パックの見積もりは「ホームページ上の申込みフォーム」または「電話」で取ることになりますが、ネットから申し込めばそれだけで2,200円が割引されます。
申込みフォームのTOP画面↓
個人情報や住所、家財の種類など、引越しに必要な情報を細かに入力することになるため、それなりに時間はかかりますが、こういった作業に慣れている方はWEB申込みのほうが断然オススメです。
東京〜大阪間の料金をシミュレーション
ここまで、単身パックの料金目安と割引条件をチェックしてきましたが、それを踏まえて、【東京〜大阪】間の料金がいらくになるのか実際にシミュレーションしたいと思います。
Sサイズ | Lサイズ | |||
ボックス数 | 1個 | 2個 | 1個 | 2個 |
WEB割引 時間指定あり | 2.6万円 | 5.1万円 | 3.2万円 | 6.2万円 |
WEB割引 時間指定なし | 2.5万円 | 4.8万円 | 3.1万円 | 5.9万円 |
以上から、東京〜大阪間の料金目安は、以下のとおりです。
- 1ボックスの場合:2.5〜3.2万円
- 2ボックスの場合:4.8〜6.2万円
仮に荷物が1ボックスに収まれば、かなり格安な引越しになります。
しかし現実的には、荷物が少ない方でも2ボックスくらいになるのではないでしょうか?
そうなると、単身パックでも決して安くはないのが実際のところです。
日通「単身パック」は追加・割増料金に要注意!
ここまでで、日通「単身パック」の料金目安は何となくイメージできたかと思います。
ただ、単身パックを利用するときは、追加料金・割増料金にも注意しなければいけません。
料金が高くなる要因は、次の4つがあります。
単身パックの割増料金
ほかの引越しプランと同様、単身パックでも曜日や時間帯によって料金が割増しされます。
その条件は、以下のとおりです。
条件 | 割増料金 |
夜間配達(18~21時) | +2,200円 |
土日祝日配達 | +2,200円 |
土日祝日の夜間配達 | +4,400円 |
3/20~4/5までの期間 | +5,500円 |
スケジュールに融通が利けばいいのですが、忙しい方は中々そうもいかないでしょう。
その場合、とくに週末の夜や繁忙期による割増しには気をつけたいところです。
単身パックに積めない荷物の輸送費
単身パックでは荷物をいかに上手くボックスに収めるかが重要になりますが、大きな物だと積めないこともあります。
たとえば、その代表的なものといえば、自転車やベッドです。
もちろん、日通にお願いすれば運んでもらうことはできますが、当然ながら、別途料金がかかってしまいます。
日通の場合、自転車とベッドの別送料は、以下のとおりです。
- 自転車:9,000〜39,000円
- シングルベッド:8,000〜33,000円
単身パックと同様、荷物の送料は距離に応じて変わります。
ですから、物によっては買い替えたほうが安く済むこともあるでしょう。
ダンボールなどの資材費
さらに、単身パックにはダンボールなどの資材が付いていないため、必要であれば別途購入する必要があります。
ちなみに、日通では単身者向けの資材セットを販売しています。
資材セット:4,730円
- ダンボール10個
- テープ1個
- ふとん袋1袋
仮にダンボールを日通から買えば5円近くはかかるので、無視できない金額ですよね。
複数ボックスになる場合の料金
一番注意したいのは、複数ボックスになる場合の料金です。
上記の料金表は、あくまでも1ボックスあたりの値段になります。
したがって、荷物量に応じてボックスが2つ、3つと増えれば、料金も2倍、3倍と高くなるわけです。
参考までに、以前、私が引越したときの日通とサカイの見積もり内容をご覧ください。
日通 | サカイ | |
プラン | 単身パックL×2 | トラック1台チャーター |
料金 | 55,000円 | 45,000円 |
このときはわりと近距離の引越しでしたが、ご覧のとおり、単身パックの見積もりのほうが明らかに高くなりました。
また、以下のような口コミもありました。
ですから、引越し条件によっては、かえって単身パックが割高になる可能性があることは理解しておいてください。
それでは、もう一度まとめておきましょう。
- 単身パックの割増料金
- 単身パックに積めない荷物の輸送費
- ダンボールなどの資材費
- 複数ボックスになる場合の料金
これら4つの要因により、単身パックの値段が予想外に高くなるケースもあります。
また、単身パックは「訪問見積もり」が必要ない反面、当日、荷物が積みきれないという事態になれば数万単位の追加料金が発生するリスクもあります。
まずは見積もりを取ることが先決ですが、それに加え、他社と比較することも重要になってくるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、日通「単身パック」の料金について詳しく見てきました。
結論を言うと、「荷物が極端に少ない」かつ「長距離」の引越しであれば、単身パックを利用することで費用を安く抑えられる可能性はあります。
しかし、それ以外のケースでは、単身パックを利用することで費用がかえって高くなってしまうことも考えられます。
なので、「単身パック=安い」と思い込むのは危険です!
実際、私のように他社の料金のほうが全然安いケースもあるわけですから、単身パックに限定することなく、他からも見積もりを集めることをおすすめします。
そうすれば、一番おトクな引越業者がおのずとハッキリするはずです。