日通の単身パックはお得なプランと言われていますが、料金をさらに安くしてもらったり、値引きしてもらったりすることは可能でしょうか。そもそも、単身パックは本当にお得なのでしょうか。
荷物が少ない人にとって、単身パックは確かにお得なプランです。しかし、料金がかえって高くなってしまうケースもあるため、注意が必要です。
単身パックの料金を安くしてもらうには、他社の見積もりを引き合いに出し、値引きしてもらうのが有効です。また、他社からも見積もりを取ることで、日通の単身パックが本当にお得なのか判断することもできます。
このページでは、単身パックの見積もりを取るときの注意点や、料金を安くしてもらうためのポイントについて解説します。
この記事のもくじ
日通の単身パックがどのような引越しに適しているのかを知る
はじめに、単身パックがどのような人に向いているプランなのかを理解しましょう。
単身パックとは?
単身パックとは、専用ボックスに荷物を載せて輸送する「宅配便感覚」の引越しプランです。
(出典:https://www.nittsu.co.jp/)
トラック1台に複数のボックスを載せて輸送するため、通常のプランより料金は安くなります。
ただし、荷物はすべてボックスに載せるため、どうしても量やサイズが制限されてしまいます。たとえば、日通の「単身パックS」と「単身パックL」の荷物制限を比べてみます。
【単身パックS】単身者用の冷蔵庫もしくは洗濯機はどちらかしか積めない
【単身パックL】単身者用の冷蔵庫と洗濯機はどちらも積めるが、ベッドやソファ、自転車などは積めない
このように、単身パックの場合、どうしても積めない荷物が出てきます。したがって、日通の単身パックは「荷物が少ない人」にとってはお得なプランです。
日通の単身パックで運べる荷物量の目安は、以下の記事に詳しくまとめています。
ベッドや自転車があると日通の単身パック料金は高くなる
荷物が少ない人でも、ベッドやソファ、自転車などは持っているのではないでしょうか。
しかし実は、これらの荷物はサイズが大きいため、単身パックのボックスには積めません。そのような荷物を運ぶには、次の2つの方法を検討する必要があります。
【ベッドや自転車などを輸送する方法】
- 宅配便で別送する
- 単身パックはあきらめて通常のプランに変更する
宅配便を利用する場合
たとえば、ベッドや自転車を宅配便で送る場合、料金の目安は以下のとおりです。
【宅配便の料金目安】
ベッドマットレス(シングル) | 15,000円程度 |
自転車 | 21,000円程度 |
※ここでの料金目安は、輸送距離が50km程度の場合です。
※ベッドの枠組みがある場合は、料金が2倍以上になります。
ここでの宅配便の料金は、輸送距離が50km程度の場合です。したがって、輸送距離が長くなれば、当然ながら、料金も高くなります。
単身パックに積み切れない荷物があっても、別送品扱いで一緒に運んでもらうことは可能です。しかし、1つ1つに上記のような料金がかかるので、単身パックの費用と合せると、かえって高くついてしまうケースもあります。
通常の引越しプランに変更する場合
単身パックでは荷物が積み切れない場合は、通常の引越しプラン(トラックのチャーター)を検討するのも一つの方法です。通常の引越しプランは荷物量に応じてトラックのサイズが変わるため、荷物が多くても一緒に運んでもらえるからです。
ただし、通常の引越しプランから検討する場合は、日通だけではなく、他社のプランも選択肢に入れるべきです。なぜなら、似たようなプランでも、業者によって料金は異なるからです。
したがって、通常の引越しプランに変更する場合は、複数社の料金を比較するのがポイントです。
単身パックの場合、ベッドや自転車などの大きな荷物は積めません。その際は、宅配便で別送するか、トラックを1台チャーターする引越しプランに変更する必要があります。
しかし、正直なところ、実際に見積もりを取ってみないと、どの方法が一番安くなるかは分かりません。ですから、まずは見積もりを取り、その上で、どのプランが良いのか判断するのが賢明です。
日通の単身パックは当日の追加料金に要注意!
単身パックの場合、基本的には「訪問見積もり」を必要としません。そのため、電話での見積もりになります。
その際、荷物情報を口頭で伝え、そのうえでボックスの大きさや数を決め、単身パックの料金を算出してもらいます。
ただ、荷物の大きさは、あくまでも「標準的なサイズ」で計算されます。そのため、引越し当日になって、「予定していたボックスの数に荷物が積み切れない」というケースが良くあります。
そのような場合でも、もちろん対応はしてもらえます。しかし、ボックスを追加したり、入りきらない荷物を別送したりする必要があるため、当然ながら追加料金が発生します。
ですから、単身パックを利用する場合は、当日の追加料金に注意しなければいけません。
ですから、たとえ最初の見積もりが安くても、安心はできません。もしボックスを1個から2個にすれば料金も2倍になるため、「他社のプランのほうが安かった」という可能性もあります。
そのことを考えると、日通の単身パックだけではなく、他社からも見積もりを取っておいたほうが無難です。
日通の単身パックでも料金を値引きしてもらうことは可能
単身パックの料金は、そもそもお得な設定になっています。そのため、「単身パックは値引きしてもらえないのでは?」と考える人もいるかと思います。
しかし、一般的な引越しプランと同じように、単身パックも値引きしてもらうことは可能です。実際に、日通のホームページには、「値引きは可能」という内容が書かれています。
とはいえ、単に「安くしてほしい」といっても、「これが最安値です」と断られてしまうのがオチです。
値引き交渉のコツ
値引き交渉するときは、「他社の見積もり」を引き合いに出すのが効果的です。
たとえば、「A社は○○万円でしたが、日通さんはこれより安くなりますか?」という具合に交渉します。このように、他社の見積もりを提示するのが、値引き交渉を有利に進めるコツです。
※以下の記事では、値引き交渉のポイントや注意点がさらに詳しく解説しています。
ただし、値引きをどの程度してもらえるかは、予約の混み具合などによります。ですから、必ずしも他社より安くなるとは限らないことを理解しておきましょう。
日通の単身パックの見積もりは「比較サイト」から申し込んだほうが良い理由
日通の単身パックの見積もりを依頼する際にも、注意しておきたいポイントがあります。
基本的に、見積もりを依頼するには、次の2つの方法があります。
- 「日通のホームページ」から申し込む
- 「見積もり比較サイト」から申し込む
そして、結論を言うと、見積もりは「比較サイト」から申し込むべきです。なぜなら、見積もり比較サイトを使うと、業者間で自然に競争が起こり、それぞれが積極的に好条件を提示してくれるからです。
たとえば、「A社が8万円」で「B社が10万円」だった場合、B社はA社よりも安くするか、サービス面を強化する必要があります。そうしなければ、A社に勝てないからです。
したがって、見積もり比較サイトから申し込むことにより、自然と好条件を提示してもらいやすくなるのです。さらに、他社の見積もりを引き合いに出し、日通との交渉を有利に進めることもできます。
ですから、見積もりを依頼する際は、比較サイトから申し込むのがオススメです。
日通のホームページから申し込めば、WEB割引が適用されてお得なのでは?
そのため、日通のホームページから見積もりを申し込んだほうが、お得になりそうな気がします。
WEB割引は他社と比較させないための誘導
しかし、ホームページから申し込むと、他社の条件と比較しづらくなります。つまり、「見積もり比較サイト」を使ったときのメリットが一切なくなってしまいます。
また、日通としても、他社より良い条件を提示するために大きな値引きをしなくても、成約してもらえる確率が高くなります。
したがって、日通としてはホームページから申し込んでもらったほうが好都合なのです。そして、そのように誘導するためのものが「WEB割引」ということになります。
WEB割引が本当にお得?
しかし、前述のとおり、料金をできるだけ安くしてもらうには、WEB割引を使うより、見積もり比較サイトから申し込んだほうが効果的です。なぜなら、WEB割引は2,000円しか安くなりませんが、見積もり比較サイトを使えば、それよりもお得になるからです。
したがって、日通「単身パック」の見積もりを取るときは、比較サイトから申し込むことをオススメします。
日通の単身パックがお得か判断するには他社の見積もりと比較するのが鉄則!
ここまでの要点をまとめます。
日通の単身パックの見積もりを取るときの注意点まとめ
- 荷物がうまくボックスに収まれば、単身パックはお得
- 積み切れない荷物を別送すると割高になる可能性がる
- 当日、ボックスを増やすと追加料金が発生し、割高になる可能性がある
- 他社の見積もりを提示して値引き交渉するのが、安くしてもらうのに効果的
- そもそも、単身パックが一番お得とは限らない!
- 他社からも見積もりを取って、料金を比較することが重要
- 他社の条件と比較するなら、「見積もり比較サイト」が便利
このように、単身パックはお得になるケースもあれば、かえって割高になってしまうこともあります。ですから、できるだけお得なプランを選びたいのであれば、他社の見積もりと比較するべきです。
その際、1社1社問い合わせて見積もりを依頼することもできますが、この方法はかなり手間がかかります。
日通と他社の見積もりを比較する方法
そこでおすすめなのが、前項で紹介した「見積もり比較サイト」です。
比較サイトを利用すれば、日通を含め、複数社の料金やサービス内容をカンタンに比較できます。また、正式な見積もりもまとめて依頼できるため、手間がかかりません。
見積もり比較サイトは無料で利用できます。「業者選びで失敗したくない!」という人は必ず活用しましょう。