日通の単身パックは荷物がうまく収まれば、お得に引っ越すことができます。しかし、ボックス輸送になるため、荷物量がどうしても制限されてしまいます。
それでは、日通の単身パックはどれくらいの荷物を運べるのでしょうか。
日通の単身パックは3種類のボックスサイズが用意されており、荷物量に応じて選ぶことができます。
- 【単身パックS】必要最低限の荷物を運びたい場合
- 【単身パックL】冷蔵庫と洗濯機をどちらも運びたい場合
- 【単身パックX】Lサイズに入らない自転車やベッドを運びたい場合
このページでは、「単身パックS」「単身パックL」「単身パックX」ごとに、収まる荷物量の目安を紹介します。あなたの荷物と照らし合わせて、単身パックが利用できそうか確認してみましょう。
なお、単身パックは荷物うまく収まらないと、かえって料金が高くなってしまうケースもあります。その場合の注意点についても解説します。
この記事のもくじ
日通「単身パック」のサイズは3種類
まずは、日通の単身パックの概要について簡単に説明したいと思います。
前述のとおり、日通の単身パックにはS・L・Xの3種類のボックスサイズが用意されています。それぞれのボックスの大きさは、以下のとおりです。
【日通 単身パックのボックスサイズ】
タイプ | ボックスサイズ(高さ×横幅×奥行き) |
単身パックS | 155×108×74(cm) |
単身パックL | 175×108×104(cm) |
単身パックX | 199×228×165(cm) |
ボックスの大きさを比べると、単身パックLは「Sの1.6倍」で、単身パックXは「Lの3倍」になります。
(出典:https://www.nittsu.co.jp)
単身パックSの場合、ボックスのサイズから、単身者用の小さい冷蔵庫もしくは洗濯機のどちらかしか載せられません。ですから、冷蔵庫と洗濯機のどちらとも運びたい場合は、単身パックLを選ぶと良いです。
しかしながら、S・Lのサイズですと、自転車やベッド、ソファなどは大きすぎてボックスに入りません。それらを運びたい場合は、単身パックXであれば問題なく収まります。
このように、荷物の種類や量によって、どのタイプを選べば良いのか変わってきます。お得に引っ越すコツは、できるだけ丁度いいサイズのボックスを選ぶことです。
とはいえ、ボックスのサイズが分かっても、どれくらいの荷物が積めるのか検討がつかないと思います。
そこで下記では、日通の単身パックS・L・Xごとに「荷物量の目安」を具体的に紹介します。
「単身パックS」のサイズと荷物量の目安
単身パックSは、最も小さいサイズになります。ボックスサイズと荷物量の目安は、以下のとおりです。
【単身パックS】
(出典:https://www.nittsu.co.jp)
■ボックスの寸法 |
高さ155cm×横幅108cm×奥行き74cm |
■荷物量の目安 |
|
単身パックSの場合、冷蔵庫を載せると洗濯機は入りません。ですから、運べる大物家電は冷蔵庫か洗濯機のどちらかになります。また、上記のような家電をひととおり積むと、小物用のダンボールは4つしか入らなくなります。
したがって、単身パックSは「必要最低限の荷物を運びたい人」に向いているプランです。
もちろん、荷物が収まりきらなくても、ボックス自体を追加すれば問題ありません。ただし、料金がかえって高くなってしまうケースもあるため、注意が必要です。
「単身パックL」のサイズと荷物量の目安
単身パックLは、「Sの1.6倍」の大きさになります。ボックスサイズと荷物量の目安は、以下のとおりです。
【単身パックL】
(出典:https://www.nittsu.co.jp)
■ボックスの寸法 |
高さ175cm×横幅108cm×奥行き104cm |
■荷物量の目安 |
|
単身パックLであれば、冷蔵庫と洗濯機をどちらも収まります。ただし、単身者用の小さいサイズのものに限ります。
ですから、「家庭用の冷蔵庫」や「ドラム式洗濯機」などの家電は、サイズが大きすぎてボックスに収まりません。たとえボックスに載せられたとしても、空きのスペースがなくなってしまうため、ほかの荷物がほとんど積めなくなってしまいます。
単身パックLのサイズは、Sに比べて大きいのは確かです。ただ、「荷物量の目安」を見てもわかるように、決してたくさんの荷物が入るわけではありません。
そもそも、単身パックは「荷物が少ない人」に向けたプランです。つまり、「必要最低限なものでシンプルに生活している」という人に適しています。
ですから、家具や家電がひととおり揃っている人は、「単身パック」ではなく、ほかのお得なプランを検討したほうが良いです。
「単身パックX」のサイズと荷物量の目安
しかし、日通の単身パックは、さらに大きいサイズが用意されています。それが「単身パックX」です。このプランは専用のコンテナボックスを使い、荷物を鉄道輸送します。
単身パックXのボックスサイズと荷物量の目安は、以下のとおりです。
【単身パックX】
(出典:https://www.nittsu.co.jp)
■ボックスの寸法 |
高さ199m×横幅228cm×奥行き165cm |
■荷物量の目安 |
|
単身パックXは、「Lの3倍」もの大きさがあります。そのため、荷物が比較的多くても、大抵のものは収まると思います。
ただし、ダブルサイズのベッドや3人掛けのソファ、食器棚、タンスなどの大きめの家財は、ボックスに収まったとしても、ほかのものが載らなくなってしまう可能性があります。その場合は、通常の単身プランから検討しましょう。
冷蔵庫と洗濯機を運ぶなら単身パックL
ここまでのポイントをまとめながら、3種類のボックスの選び方について説明します。
とはいえ、単身パックLでも、積める荷物量が決して多いとは言えません。そもそも、単身パックは「荷物が少ない人」におすすめのプランです。ですから、大きな家財や自転車などがある場合は、単身パックは適していません。
自転車やベッド、ソファを運ぶなら単身パックX
単身パックLでは荷物が収まらないときは、「単身パックX」があります。単身パックXは、「Lの3倍」の容量があります。そのため、単身パックS・Lでは載せられなかったようなベッドやソファ、自転車なども入ります。また、ダンボールや衣装ケースなどもたくさん積めます。
ですから、「荷物が多めの人」は単身パックXを検討してみましょう。通常の単身パックよりは料金が高くなりますが、トラックを1台チャーターするよりは割安になるはずです。
日通の単身パックXの利用条件
ただし、単身パックS・Lとは違い、単身パックXには利用条件があります。
【単身パックXは利用できないエリアがある】
まず1つ目は、利用できる対象エリアが限定されていることです。対象エリアは、以下のとおりです。
(出典:https://www.nittsu.co.jp)
単身パックXは「鉄道輸送」のため、どうしてもエリアが制限されてしまいます。
【近距離引越しの場合は、単身パックが利用できない】
2つ目は、「移動距離が150km以上」の引越しに限られるという点です。たとえば、「大阪→名古屋」は180kmほど離れているため、単身パックXが利用できます。しかし、「都道府県内」や「隣の県」ほどの近い距離ですと、対象外になります。
このように、単身パックXには「対象エリアが限定される」「移動距離が150km以上」という条件がつきます。ですから、まずは条件を満たしているか確認してから検討するようにしてください。
荷物量によっては単身パックでも割高になる
ここまで、日通の単身パックで運べる荷物の量について詳しく解説しました。
単身パックは荷物量が制限されますが、ボックスにうまく収まれば、お得に引っ越すことができます。しかし、「荷物が少ない人向けのプラン」というのが大前提です。
もちろん、荷物が収まりきらない場合は、ボックス自体を追加することも可能です。ただ、ボックスを増やすと、料金が2倍、3倍と高くなります。そうなれば、お得なはずの単身パックが、かえって割高になってしまうケースもあります。
(出典:https://www.nittsu.co.jp)
ですから、単身パックがお得になるか割高になるかは、荷物がちょうど良く収まるかがポイントになります。
日通の単身パックはダンボールの提供、回収が有料
さらに、注意しておきたいことは、ダンボールなどの資材費や回収料金です。
通常の単身プランですと、ダンボールの提供や回収が無料になっていることが多いです。
(出典:https://www.nittsu.co.jp)
しかし、単身パックの場合は、これらのサービスが有料になります。また、ダンボールの回収にも費用がかかります。
【日通の資材費・回収料金】
資材セット(単身用) | 2,800円 |
ダンボール単品 |
|
回収料金 | 1,000円 |
したがって、ダンボールを日通から購入したり、回収を依頼したりする場合は、別途4,000~6,000円程度の費用がかかることになります。
ですから、単身パックを検討するときは、これらの費用も含めて考える必要があります。
【鉄則】日通「単身パック」と他社プランを比較する
単身パックは一見お得に思えますが、場合によっては料金が高くなってしまうことも考えられます。ですから、本当にお得かどうか判断するには、他社のプランとも比べてみることが大切です。
このように、単身パックだからといって、必ずしも一番安いとは限りません。ですから、損をしないためには、できるだけ複数の業者から見積もりを集めるべきです。
手間をかけずに引越し料金を比較しよう
しかしながら、1社1社問い合わせて見積もりを依頼していると、どうしても手間がかかってしまって面倒です。
ですから、できるだけ効率よく各社の見積もりを集めるには、「一括見積もりサービス」がおすすめです。
簡単な入力をすると、要望にあった業者が選ばれ、すぐに料金やサービス内容を比較できます。気になる業者にそのまま正式な見積もりもお願いできるため、簡単に安い業者が見つかります。
一括見積もりサービスは無料で利用できます。「できるだけお得なプランを選びたい」という人は、このサービスを利用して各社の条件を比較してみてください。
まとめ
日通の単身パックは、S・L・Xの3種類のボックスサイズが用意されており、荷物量に応じて選ぶことができます。ここで紹介した荷物量の目安を参考に、どのタイプの単身パックが利用できそうか確認してみましょう。
単身パックはお得なプランではありますが、荷物が多いと、かえって割高になることもあります。場合によっては、他社の単身プランのほうが安くなるケースも考えられます。
ですから、本当にお得な引越しプランを選びたいのであれば、できるだけ複数の業者から見積もりを取り、そのうえで料金を比べることが肝心です。その際は、少しでも手間を省くために、一括見積もりサービスを活用しましょう。