引越しの準備で一番大変なのが「荷造り」です。時間もかなりかかるため、そう簡単には終わりません。そのため、「できるだけ早く荷造りを始めたい」と考える人もいるのではないでしょうか。
引越しが決まったら、使わないものから早めに梱包していくのが荷造りのコツです。とうはいうものの、まずは梱包資材を調達しなければ始まりません。
そこで今回は、引越しの荷造りに必要な梱包資材や、それらを手に入れる方法について解説します。必要な梱包資材さえ用意しておけば、荷造りもスムーズにはかどるはずです。
荷造りを始める前に最優先でダンボールを調達しよう
大前提として、荷造りを始める前にダンボールを優先的に調達してください。ダンボールがないと、荷造りは始められません。
ダンボールを手に入れるためには、「引越し業者を決める」のが一番です。なぜなら、ほとんどの引越し業者は、契約をしたあとに無料ダンボールを提供してくれるからです。
つまり、引越し業者さえ決めれば、ダンボールは手に入ります。一人暮らしの引越しであれば、無料ダンボールが10~20枚程度もらえると思います。
ちなみに、単身引越しに使うダンボールの個数は15個程度が目安になります。ただ、荷物が多いと足りなくなることも考えられるので、不安であれば少し多めにもらっておくことをオススメします。
引越し業者を選ぶときのワンポイント
前述のとおり、引越し業者を決めればダンボールは手に入ります。
しかし、なかにはダンボールが有料扱いになる業者もあります。一方で、ダンボールが有料でも、費用の総額が他社より安くなるところもあります。
もちろんダンボールが無料かどうかは大きな決め手になりますが、結局、費用が高かったら意味がありません。
したがって、最もお得な引越し業者を選ぶには、各社の料金をズバッと比較する必要があります!
そこでポイントになるのが比較の仕方ですが、1社1社に問い合わせて見積もりを取るのは、正直なところ面倒です。
その際に、ぜひ使ってほしいのが「一括見積もりサービス」です。
一括見積もりサービスには大手から地域密着の業者まで200社以上が加盟しており、条件に合うところが自動でピックアップされる仕組みになっています。
さらに、各社の料金やサービス内容をカンタンに比較できるので、お得な業者がすぐに見つかります。
もちろん、気になる業者には見積もりをまとめて依頼できて手間がかかりません。
一括見積もりは無料のサービスなので、「できるだけ安い業者を選びたい!」という人は、ぜひ活用しましょう。
ダンボールを調達するには業者を決めることが大前提になりますが、「引越し業者ならどこでもいい」という人は少ないと思います。
依頼先によって料金やサービス内容はまったく異なるので、各社の条件を必ず比較してから選ぶようにしてください。
引越し荷造りの必須道具・梱包資材
荷造りに必要なのはダンボールだけではありません。それ以外にも必要な梱包資材があるので、ここで紹介します。
ガムテープ
引越し業者によっては、無料ダンボールと一緒にガムテープもつけてくれる場合があります。無料でもらえる梱包資材については、見積もりのときに確認しておきましょう。
ガムテープがもらえない場合は、「引越し業者」「通販」「ホームセンター」「コンビニ」など、どこでも良いので購入しましょう。ガムテープは必須アイテムです。
ちなみに、ガムテープには「紙タイプ」と「布タイプ」の2種類があります。「布タイプ」は重ね貼りできるため、引越しには適しています。購入する場合は、間違えないようにしてください。
なお、何人かで作業をする場合は、人数分のガムテープがあると効率的です。
プチプチ(エアキャップ)
プチプチは緩衝材(クッション)になるため、食器などの割れものを包むのに便利です。引越し業者でもプチプチは扱っていますから、お願いすれば購入できるはずです。
プチプチは通販やホームセンター、100円ショップなどでも購入できます。相場としては、1,000~2,000円程度です。
ただ、プチプチはロール単位で販売されているため、サイズはかなり大きいです。車がないと運べないので、通販で買うのがオススメです。
なお、「費用をできるだけ節約したい」という人は、プチプチの代わりに新聞紙やタオルをクッションとして使うこともできます。きちんと梱包すれば、プチプチを使わなくても十分に緩衝材の役割を果たしてくれます。
油性ペン
荷造りをする際は、以下の情報をダンボールの表に書くことをおすすめします。
ダンボールに書き込むこと |
通し番号 ※荷物が紛失していないか確認するのに便利 中に入っている物 搬入する場所 ※リビング、キッチン、風呂など 注意書き ※「ワレモノ注意」「天地無用」など |
これらの情報を油性ペンで書き込んでおけば、搬入作業がスムーズですし、荷解きも楽です。なお、注意書きは「赤色」にするなどの工夫をすると目立って良いです。
軍手
家具を分解したり、大きめの家電を動かしたりするとき、ケガを防ぐために軍手は必要です。
また、荷造りの途中でダンボールを移動させることもあるかと思いますから、滑り止めがついている軍手を選ぶようにしましょう。
ヒモ・ゴミ袋
ヒモはいらない本や雑貨などをまとめるときに使います。
他にもゴミとなるものがたくさん出るはずですから、ゴミ袋も用意しておきましょう。引越し当日でもゴミが出る可能性はあるため、ゴミ袋は最後まで欠かせません。
【荷造り必須アイテム】
- ダンボール
- ガムテープ
- プチプチ
- 油性ペン
- 軍手
- ヒモ
- ゴミ袋
これらの道具や梱包資材は、荷造りのときの必須アイテムです。場合によっては使わないこともありますが、あらかじめ用意しておくと作業をスムーズに始められます。
引越し荷造り・荷解きの際にあると便利な道具
上記で紹介したもの以外にも、引越し作業に役立つアイテムがあります。ここでは、荷造り・荷解きの便利アイテムを紹介します。
養生テープ
養生テープとは、布製やポリエチレン製のテープのことです。養生テープは簡単にはがせるため、貼ったところの材質が傷みません。そのため、家具の引き出しが開かないように止めたり、扉を仮止めしたりするのに適しています。
ただし、養生テープは粘着性が弱いため、ダンボールを閉じるのには使えません。
とくにダンボールの底を止めるときは、ガムテープを必ず使うようにしてください。
新聞紙
上記でエアキャップについて紹介しましたが、新聞紙も食器などを包むときのクッションとして使えます。ただ、わざわざ荷造りのためだけに新聞紙を買う必要はありません。
その場合は、以下のところで古新聞を譲ってもらえないか聞いてみましょう。
- 身内や知り合い
- 新聞屋さん
- コンビニ
- ファミレス
- 資源ゴミとして捨てられた古新聞を拾ってくる
これらのところで聞いてみれば、古新聞を譲ってもらえるかもしれません。
ただ、古新聞でも資源として売買されているくらいですから、無料で手に入らないこともあります。そのときは古新聞を調達することはあきらめ、通販などでプチプチを購入しましょう。
ハサミやカッター
ハサミやカッターは、荷解きするときにあると便利です。ダンボールやエアキャップは手でも開けられますが、時間がかかりますし、手をケガする恐れもあります。ですから、ハサミとカッターのどちらか1つは用意しましょう。
ふとん圧縮袋
ふとん袋は、引越し業者が用意してくれる場合がほとんどです。しかし、ふとんをそのまま入れただけでは結構な大きさの荷物になるため、料金が高くなってしまいます。
圧縮袋を使うと、通常の5分の1程度のボリュームまで抑えることができます。
そのため、普段の収納にもかなり便利です。
とくに単身用の物件は収納スペースが狭いところも多いため、これを気に圧縮袋を活用するのも良いと思います。
ただし、圧縮する際に「掃除機」が必要になるので注意しましょう。袋の中の空気を吸い出すだけなので、作業自体はカンタンです。
雑きん、ほうき、ちりとり
長年使った家具や家電を動かすと、「裏側にホコリや汚れがびっしり着いている」ということは良くあることです。
ただ、汚れたまま新居に運び入れるわけにはいきません。ですから、家具や家電の汚れは、雑きんであらかじめキレイにしておく必要があります。
また、家具や家電を置いていた床・壁なども汚れていると思います。ですから、ほうきやちりとりを用意しておき、掃除しながら荷造りを進めるのがポイントです。
引越し荷造りに使う梱包資材・道具チェックリスト
ここまでの説明で、引越しの荷造りに何が必要か理解できたのではないでしょうか。
引越しに必要な梱包資材は、以下のとおりです。
【荷造りに必要な梱包資材・道具】
荷造りの必須アイテム | あると便利なアイテム |
ダンボール ガムテープ プチプチ(エアキャップ) 油性ペン 軍手 ヒモ、ゴミ袋 | 養生テープ 新聞紙 ハサミやカッター ふとん圧縮袋 雑きん、ほうき、ちりとり |
これらの資材や道具があれば荷造りは問題ありません。ただ、すべてを使うとは限らないため、必要に応じて揃えていくのも良いと思います。
とはいうものの、最低限必要なものは決まっていますから、あらかじめ用意してから荷造りを始めたほうが効率的です。
いずれにしても、引越し前の荷造りは、できるだけ早めから少しずつ進めるのがポイントです。
「引越し当日になっても荷造りが終わっていない」というケースも良くあるため、梱包作業は計画的に進めましょう。
なお、
なお、無料ダンボールにおける条件は業者によって異なります。業者やプランによっては、ダンボールが有料になるケースもあります。
ですから、「無料ダンボールにおける条件」も引越し業者を選ぶときのポイントになります。もちろん、料金の総額にも差が生じるため、各社の見積もりを比べるのは必須と言えるかもしれません。
その際は、「一括見積もりサービス」を使って、各社の条件を効率よく比較しましょう。そうすれば、業者選びで失敗することはないと思います。