引越しの際、水道などのライフラインの手続きは必須です。
しかし、引越しに慣れていないと、
- 「手続きはいつするの?」
- 「手続きはどこでするの?」
- 「手続きの際に何が必要?」
など、何をどうしたらいいのか全くわからないという人もいるかと思います。
引越しにともなう水道の手続きは、「旧居での停止手続き」と「新居での開始手続き」が必要です。水道局に電話するか、またはインターネットからでも手続きは可能です。
このページでは、水道の開始・停止手続きについて、その方法や手順を詳しく説明していきます。
引越しが決まったら水道の停止手続きを行う
旧居の水道を止めるには、まず水道局に連絡をして、停止の申し込みをする必要があります。その際の流れについて詳しく解説します。
水道を止める申し込みのタイミング
水道停止の申し込みは、管轄の水道局に電話をして行うのが一般的ですが、インターネットからも可能です。いずれにしても、引っ越す1~2週間前までには申し込みをしておくと良いです。
もし連絡するのを忘れていて引越し直前になってしまっても、停止の申し込みはできます。
ただし、インターネットからの場合、直前の申し込みは受け付けてもらえないことがあります。その場合、水道局に電話をするのが最も確実です。
水道停止の申し込み方法
前述のとおり、旧居の水道を止めるには「停止申し込み」が必要です。方法は簡単で、管轄の水道局に電話をするか、水道局のホームページから申し込めます。
そのときに確認される事項は、以下のとおりです。
停止申し込みでの確認事項
- 現在の住所
- お客様番号(水道番号)※「使用水量のお知らせ」または「領収証」に記載
- 契約者の氏名
- 電話番号
- 引越し先の住所
- 停止希望日(退去日)
電話で申し込む場合、日曜・祝日は受け付けていないのが一般的です。ですから、平日または土曜の空いた時間を見つけて電話をしましょう。
インターネットであれば24時間受け付けているため、忙しくて日中に時間が取れない人には便利です。
ただし、お客様番号が分からなければ、インターネットから手続きすることはできません。その場合は本人確認が必要になるため、電話から申し込みをしましょう。
水道を止める際に立会いは必要?
基本的に、水道を止めるときの立会いは必要ありません。退去日に水道局の係員がメーターを確認して、後日、料金を精算します。
ただし、引越し当日、検針に来た係員に現金で支払うケースもあります。その場合は、係員と時間帯を調整する必要があるため、当日のスケジュールには注意しましょう。
退去月の水道使用料を精算する
水道を止める際には、引越し当日まで使った分の料金を精算することになります。これは、「最後の検針から停止日までの水道使用料」と「基本料金の日割り分」です。ですから、月の途中で引越した場合でも、月額で請求されることはありません。
その際の精算方法は、以下のとおりです。
退去月の水道料金の精算方法
■口座振替・クレジットカード払い
今まで水道料金を「口座振替」または「クレジットカード払い」にしていた場合は、同じように精算することができます。ただし、新居と旧居で管轄の水道局が変わる場合は、この方法が使えないこともあります。
■新居に請求書を送付してもらう
また、新居に請求書を送ってもらうことも可能です。この場合は、払込用紙をコンビニ、金融機関、水道局の窓口などに持っていけば精算できます。ただし、このときは現金で支払うことになります。
■引越し当日、メーターを確認しに来た係員に現金で払う
水道の停止日に、水道局の係員に現金で支払う方法もあります。この方法を希望する場合は、あらかじめ都合の良い時間帯に予約しなければいけません。
管轄の水道局によって、精算方法が指定される場合があります。申し込みの際には、精算方法についてしっかり確認しておいてください。
退去する前に水道メーターを記録する
何かの手違いで、水道料金が過剰に請求されるケースがあります。「引き落とし」や「請求書」で後日精算をするときは、退去するときに水道メーターの数字を写真に撮っておくと良いです。そうすれば実際の使用量を確認できるため、このようなトラブルでも落ち着いて対応できるはずです。
水道停止の申し込みを忘れてしまったらどうする?
もし引越し前に停止するのを忘れてしまっても、その時点で「旧居で契約していた水道局」に連絡をすれば水道を止めることはできます。
ただし、停止の届出を忘れていた場合、水を使っていなくても基本料金が発生します。余計なお金を請求されないようにするためにも、引越し前に必ず停止申し込みをしておくことが肝心です。
【水道の停止手続きまとめ】
届出先 | 管轄の水道局 |
---|---|
申し込み方法 | 電話、インターネット |
申し込み時期 | 引越しの1~2週間前まで(直前でも可) |
停止手続き時の確認事項 | 現在の住所 お客様番号(水道番号) 契約者の氏名 電話番号 引越し先の住所 停止希望日(退去日) |
立会い | 不要 |
最終料金の精算方法 | 口座振替、クレジットカード払い 新居へ請求書を送付してもらう 当日、係員に現金で払う |
新居での水道の開通手続き
水道の引越し手続きは、「停止申し込み」と合わせて「開始申し込み」も必要になります。これを忘れると、「引越し当日に新居で水が使えない」なんてことにもなりかねません。
しかし、決して難しくはありませんから、早めに済ませておきましょう。
水道の開始申し込みのタイミング
開始申し込みは、停止と同じタイミングで行います。そうすれば、うっかり忘れてしまうことも避けられるはずです。具体的には、引越しの1~2週間前までに行うのがベストです。
ただ、この時期を過ぎても手続きは可能ですから、気づいた段階ですぐに申し込みをしましょう。
水道の開通方法と手順
開始の申し込みは停止のときと同じで、新居で契約する水道局に電話をするか、インターネットから手続きできます。
同じ市区町村内で引越しをする場合は、管轄の水道局は変わりません。その場合は、「停止」と「開始」を同時に申し込むことができます。
開始申し込みの際には、以下のことが確認されます。
開始申し込みでの確認事項
- 引越し先の住所
- 開始日(開栓日)
- 料金の支払い方法
- お客様番号(管轄の水道局が旧居と新居で変わらない場合)
以上のことを電話で伝えるか、インターネットで入力すれば、申し込みは完了です。あとは、引越し当日、新居に行けば水が使える状態になっています。退去時同様、水道を開栓するときの立会いはありません。
新居での水道料金の支払い方法
新居に行くと、玄関または郵便受け付近に「水道使用開始申込書」という書類があるはずです。これは、料金の支払い方法を具体的に指定するためのものです。それに記入してポストに投函すれば、水道の引越し手続きはすべて終わります。
水道代の支払い方法は、以下のとおりです。
■口座振替、クレジットカード払い
払い忘れを防ぐためには、この方法が最も適しています。ただし、管轄の水道局によって、クレジッドカード払いに対応していないところもあります。
■納付通知書での支払い
払込用紙を自宅に送付してもらい、コンビニ、金融機関、水道局の窓口などで現金払いします。
支払い方法の例外
マンション、アパートなどの集合住宅は、物件によって管理会社または大家さんが水道局と一括契約しているケースがあります。
この場合は、管理会社または大家さんから水道料金を請求されます。支払い方法はそれぞれ異なりますから、入居時にしっかり確認しておきましょう。
【水道の開始手続きまとめ】
届出先 | 管轄の水道局 |
---|---|
申し込み方法 | 電話、インターネット |
申し込み時期 | 引越しの1~2週間前まで |
開始手続き時の確認事項 | 引越し先の住所 開始日(開栓日) 料金の支払い方法 お客様番号 |
水道料金の支払い方法 | 口座振替 クレジットカード払い 納付通知書での支払い |
引越し当日、水道が使えないときの対処法
稀ですが、開始申し込みをしっかり行ったにも関わらず、「引越し当日、蛇口をひねっても水が出てこない」というトラブルがあります。
その場合、「水止め栓」が閉まったままになっている可能性があります。物件の周囲にある水道メーターボックスの中に「水止め栓」を左に回せば、水が使えるようになるはずです。
なお、「メーターボックスの場所が分からない」「水が出ない原因が分からない」というときは、すぐに管轄の水道局に電話して対処してもらいましょう。
引越し当日、新居で水道を使う前の注意点
新居の水道管には、古い水が残ったままになっています。新築の場合でも試しに水を流しているはずですから、同じです。どれほど古い水かは分かりませんが、数ヶ月放置されていてもおかしくありません。
そのままの状態でいきなり水を使うのは危険です。ですから、使用する前にしばらく水を流しておくと良いです。場所としては、キッチン、洗面所、お風呂などです。
まとめ
ここまでの説明で、水道の引越し手続きの方法・手順について理解できたと思います。
水道手続きは難しくはありませんし、そこまで時間もかかりません。ですから、早めに済ませておけば後がラクです。忘れてしまうと引越し当日に困ってしまいますから、パパッと手続きを終えておきましょう。