【引越し後の自動車手続き】車検証の住所変更に必要な書類と手順

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引越しに伴う手続きのうち、大きなウェイトを占めるのが「車関係の手続き」です。車検証においても、「住所変更しないといけないの?」「どこで手続きをするの?」など、さまざまな疑問が出てくると思います。

車検証は、車の「所有者」や「使用者」を証明するためのものでもあります。ですから、引越した場合は、車検証の住所を変更しておかなければいけません。面倒でそのままにしておく人もいますが、違反になりますから注意してください。

ここでは、車の住所を変更するときの必要書類や手順について詳しく説明します。進め方が少し複雑になるため、しっかりと理解しておきましょう。

目次

引越したら車(車検証)の住所変更は必要なの?

初めに、「車の住所変更の必要性」について理解しておいてください。

前述のとおり、引越しをした場合は、「車の登録上の住所」も変更しておく必要があります。つまり、「車検証の住所変更」のことです。正式には「変更登録」といいます。

車検証には車の所有者(または使用者)の名前や住所などの情報が書かれています。名前や住所などが変わった場合、車検証の情報を書き換えておかないと、車の所有者(または使用者)があなたであることを証明できなくなります

このことに関して、法律でも以下のように定められています。

【道路運送車両法 第十二条】

自動車の所有者は、登録されている型式、車台番号、原動機の型式、所有者の氏名若しくは名称若しくは住所又は使用の本拠の位置に変更があつたときは、その事由があつた日から十五日以内に、国土交通大臣の行う変更登録の申請をしなければならない。

つまり、登録されている住所を変更しないと法律違反になり、「50万円以下の罰金」が科せられることもあります。

確かに面倒かもしれませんが、手続きをしなかったときの代償は大きいです。ですから、引越しをしたら必ず車の住所変更もしておきましょう。

車の住所変更をしないでナンバーをそのままにしておくとどうなる?

ただ、引越しをしても、車検証の住所まで変更しない人がいるのは事実です。

実際にこれで罰則を受ける人はほとんどいないからです。また、車検のときでも何ら問題ありません。ですから、車の住所変更が必要だとは知らずに、そのままにしてしまっている人もいるのです。

しかし、車検証の住所を変更しておかないと、以下のようなことで困ることになります。

車検証の登録変更をしないことで生じるリスク

  • 自動車税や保険の通知が受け取れず、滞納してしまう可能性がある
  • 車のリコールが発生した場合、その通知が手元に届かないことがある
  • スピード違反や駐車違反、また事故や盗難などがあった場合、車があなたのものか確認ができなくて処理が難航する
  • 車を売却、廃車にする際に、車を買ってから今までの住所履歴を証明しなければいけない

このように、車の住所変更をしておかないと面倒なことがいろいろと生じます。仮に、これらの問題がほとんどなかったとしても、法律上は手続きをしなければいけません。

手続きには期限がありますし、先延ばしにすれば、さらに面倒に思えてくるものです。ですから、引越し後は、できるだけ早めに車の住所変更を済ませておくと良いです。

県外から引越してきた場合、ナンバープレートは変更するの?

また、ナンバープレートの変更についても理解しておきましょう。

前述のとおり、引越しをしたら車検証の住所を変更しなければいけません。

その際、管轄している運輸支局が変われば、ナンバープレートも交換する必要があります。したがって、県外から引越してきた場合は、ナンバープレートを新しいものに取り替えることになります。同じ県内の引越しでも、運輸支局の管轄が変われば、その地域のナンバープレートに変更します。

運輸支局の管轄は、国土交通省ホームページより確認できます。

下記では、「住所変更の申請」から「ナンバープレートの取り付け」までの手順を詳しく説明していきます。しっかりと理解しておきましょう。

車の住所変更手続きの必要書類をチェック

必要書類を用意する上で、以下の3点について理解しておきましょう。

手続きを自分で行うか依頼するか

車の住所変更は自分で行うこともできますし、司法書士やディーラーなどのお店に依頼することもできます。それぞれで必要な書類は異なるため、自分がどちらの方法で手続きをするのか決めておきましょう。

車の所有者を確認する

また、車の所有者が誰かによって、住所変更に必要な書類は異なります。所有者が「自分」か「ディーラーまたはローン会社」のどちらになっているのか車検証で確認しておきます。ディーラーローンの返済中であれば、所有者は「ディーラーまたはローン会社」になっていると思います。

事前に引越し先で車庫証明を取得する

実は、車検証の住所を変更するには「車庫証明書」が必要になります。これは、引越し先で新たに取得したものでなければいけません。

したがって、引越しをしたら、まずは車庫証明を取り直しておきましょう。取得には3~7日ほどかかるため、できるだけ早く取りかかるべきです。

引越しにともなう車庫証明の取得方法については、次の記事を参考にしてください。

車の所有者は必見!引越し後に行う車庫証明の住所変更と必要書類

【車の住所変更に必要な書類】

自分で車の住所変更を行う場合
当日、運輸支局でもらえる書類
申請書

手数料納付書

自動車税・自動車取得税申告書

自分で用意する書類
車検証

住民票(車検証にある住所から2回以上引越している場合「戸籍の附票」も必要)

車庫証明書(新住所地で取得したもの)

印鑑

所有者の委任状(車の名義が自分以外になっている場合)
司法書士やディーラーなどに車の住所変更を依頼する場合
車の所有者があなたの場合
住民票(車検証にある住所から2回以上引越している場合「戸籍の附票」も必要)

委任状

車検証

車庫証明書(車庫証明の取得を一緒に依頼する場合は不要)

車の所有者があなた以外の場合
使用者の住民票

使用者の委任状

所有者の委任状

車検証

車庫証明書(車庫証明の取得を一緒に依頼する場合は不要)

ディーラーローンの返済中であれば、車の所有者は「ディーラーまたはローン会社」になっていると思います。この場合は、所有者の委任状が必要になりますから、事前にディーラーまたはローン会社に連絡をしておきましょう。

なお、手続きを依頼する場合は、これらの書類を用意するだけで良いです。以下で説明する手順を理解する必要はありません。

車の住所変更と新しいナンバープレート交付までの流れ

ここからは、車の住所変更を自分で行うときの手順について説明します。

手続きは「変更があった日から15日以内」にします。引越し先で車庫証明を取ったら、すぐに陸運支局で住所変更をしましょう。

管轄の陸運支局は、国土交通省ホームページより確認できます。

自動車の住所変更の流れ

STEP
運輸支局の窓口で申請用紙を購入・記入

※窓口で以下3つの書類をもらいます。

  • 申請書
  • 手数料納付書
  • 自動車税・自動車取得税申告書

(書き方の見本がありますから、それに習って書類に記入します)

(希望ナンバーを申し込んでいる場合は、支局内にある希望ナンバー予約センターで「希望番号予約済証」を受け取ります。さらに、そこにある「希望自動車登録番号」を申請書に記入します)

STEP
変更登録手数料の支払い(印紙の購入)

窓口で手数料として350円分の印紙を購入します。その印紙を手数料納付書に貼り付けます。

STEP
書類の提出・車検証の交付

上記すべての書類を窓口に提出します。不備がなければ、新しい車検証が交付されます。その際、書かれている内容に間違いがないか必ずチェックしておきましょう。

STEP
税事務所へ変更内容を申告

運輸支局内にある税事務所の窓口で、変更内容の書かれた「自動車税・自動車取得税申告書」と「車検証」を提出します。そうすれば、自動車税の通知書が新居に送られます。

ナンバープレートの変更がなければ、手続きはこれで完了です。

STEP
ナンバープレートの返却

ナンバー返却窓口で、今まで車に付いていたナンバープレートを返納します。そこにナンバーを外すための道具もありますし、外し方も記されています。ですから、初めてでも大丈夫です。

STEP
新しいナンバーの交付

ナンバープレート交付窓口で、新しいナンバープレートを購入します。希望ナンバーをすでに予約・購入している場合は、このときに受け取ることになります。そうしたら、ナンバープレート2枚を車の前後に取り付けます。

STEP
ナンバーの封印

最後に、取り付けたリアナンバーの封印を行ってもらいます。車検証とナンバープレートの情報に間違いがないか確認したら、これで手続きはすべて完了です。

希望ナンバー取得の流れ

この手続きの際に、「希望ナンバーに取り替えたい」と考えている人もいるかと思います。希望ナンバーを取得するには、あらかじめ予約が必要です。

こちらから→希望番号申込サービス(全国共通)

手続きの流れは、以下のとおりです。

希望ナンバー申込みの流れ

  1. 車検証を用意し、「希望番号申込サービス」から予約する
  2. 完了メールが届き、そこにある期限までに交付手数料を支払う
  3. 支払い後、入金確認メールが届く
  4. メールにある交付可能期限(1ヶ月以内)までに運輸支局で変更登録を行う

なお、人気の高いナンバーは、毎週月曜日に抽選が行われ、結果はメールで届きます。外れた場合でも、再び抽選に参加することができます。

車の住所変更・ナンバープレート変更にかかる費用

手続きにかかる費用は、以下のとおりです。

【車の住所変更・ナンバープレート変更にかかる費用】

登録変更手数料350円
申請用紙代100円程度
車庫証明取得費用2,500~3,000円程度(これは事前に支払うものです)
ナンバープレート代1,500円程度
希望ナンバー代4,000~7,000円程度
代行費用依頼業者によって異なる

手続きを自分で行えば費用は安くなります。ただ、「引越し後にそんな時間はない」という人は必要な手続きをまとめて依頼することもできます。どこまで依頼するかにもよりますが、すべて任せる場合は3万円以上かかると思います。

引越しても車のナンバーを変えたくない場合はどうする?

なかには、こだわりのナンバーをつけていて、「変えたくない!」という人もいるかもしれません。しかし、管轄の運輸支局が変われば、ナンバープレートも変更する必要があります。これは、法律で決められていることです。

もし、ナンバーにこだわりがある場合は、もう一度、希望ナンバーを申し込んでみてください。競争率が高くなければ、希望通りのナンバーを取得できる可能性があります。

ナンバープレートが変わればETCの再セットアップが必要になる

これらの手続きでナンバープレートを変更した場合、ETCを再セットアップする必要があります。ETCには車両情報(ナンバー、車のサイズなど)が登録されているからです。

再セットアップをしておかないと、ETCの利用照会サービス、マイレージサービス、障害者割引などが利用できなくなってしまいます。ですから、ナンバーが変わればETCの情報も変更しなければいけないのです。

再セットアップは近くのカーショップなどで行えます。引越しの際、車のナンバープレートを交換したら、忘れずにETCの再セットアップもしておきましょう。

引越し後に行う「車関係の手続き」の流れをまとめて理解しておこう

引越し後は、さまざまな手続きに追われることになると思います。ですから、スケジュールをしっかりと立て、テンポ良く終わられていくことが大切です。

とくに「車関係の手続き」はいくつかあるので、全体の流れについて理解しておきましょう。手順を間違えると手続きできないこともありますから、必ずチェックしておいてください。

引越し後に行う車の手続きは、以下の流れで進めます。

引越しにともなう車関係の手続きの流れ

  1. 転入転居届を提出して住民票を新住所へ移す(引越し先の役所)
  2. 運転免許証の住所変更(管轄の警察署)
  3. 車庫証明の取得(管轄の警察署)
  4. 車検証の住所変更(管轄の運輸支局)
  5. 自動車任意保険の住所変更やETCの性セットアップなど

引越し後は、この流れで手続きを進めてください。書類の用意や作成に時間がかかることもあるため、新居に移ったらできるだけ早めに終わらせていきましょう。

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